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静岡県沼津市静浦にある昔ながらの伝統製法にこだわる加倉水産さん。店主である加藤正忠さんの経験から裏打ちされた技術が生かされた量産品にはないこだわりに魅力を感じました。贈答品としても喜んでいただけるようにパッケージにもこだわっています。感動の干物をぜひご賞味ください。
1935年の創業来、干物を作り続けて81年の加倉水産。脂ののった旬の魚を沼津の伝統製法である半生製法で干物にしています。沼津の干物づくりは、江戸末期から明治初期が始まりと言われ、長い間、「味」と「技」が継承されてきました。現在でも日本一の生産量と品質を誇っています。沼津の干物のおいしさの秘密は、全国から集まる良質な旬の魚が素材であることに加え、富士山の伏流水が涌出する柿田川の水を使っていること、沼津特有の「ならい風」やそれに似せた冷風乾燥で干し上げていることなどです。
加倉水産でも、この沼津で受け継がれてきた“昔ながらの製法”を守り続けています。吟味された最上の魚を職人が丁寧に手開きして、独自に調合した秘伝の塩汁(しょじる)に漬ける。そして静浦浜での天日干しで太陽の恵みを受けることで独特の良い香りを持ち、身に旨さがギュッと濃縮された、しっとりとした上品な味わいを持つ干物ができあがります。
現在の店主は三代目である加藤正忠さん。初代、二代目である祖父や父の仕事を間近で見ながら育ち、旨い魚が一目で分かるほどの目利きです。「おいしい干物の原点は、良い魚と丁寧な仕上げ」と話し、脂がのって丸々と太った旬の魚を厳選しています。沼津には、季節によってさまざまな種類の魚が集まり、旬の仕入れ時には眠る暇もないほど良い魚が次々と揚がってくるそうです。
「良い魚、旨い魚に出会えたときは感動する」という加藤さん、その旨い魚をお客様にも味わっていただきたい一心で、日々おいしい干物づくりに取り組んでいます。加倉水産のこだわりは、昔ながらの製造方法によるシンプルな味を保ちながら、衛生管理やお客様のご要望に沿う商品開発の面では常に新しい取り組みに挑戦すること。昔から「変わらないこと」と、品質を高めるために「変わっていくこと」の両方をバランスよく取り入れることで、よりいっそうの感動をお客様に提供できると考えています。
「正忠(まさただ)」は、三代目店主である加藤さん自身の名前をブランドネームとした渾身の一品。「量産品にはできない、感動のこだわり干物」をコンセプトに、これまでの販売規格や常識にとらわれず、魚の旨味を最大限に引き出し「感動してもらうこと」のみに専念した究極の干物です。加藤さんが培ってきた知識と技術、そして情熱を結集させて作り上げています。
素材である魚は、重量があって、焼き上げることでさらに旨味が増す干物に最適な脂を持つものを厳選、すべて加藤さん自身が手開きし、すぐにオリジナルの塩汁に漬けられます。何度も試作を繰り返したオリジナルの塩汁は、長崎県対馬産の藻塩で作ったベースにほんの少量、北海道産日高昆布を水出ししてとった出汁を独自の配分で調合したもの。この塩汁に漬けることで、上品なだけでなく、丸みを持った独特の味わいが完成します。そして、焼き上げた身を噛みしめたとき、ほんのりと口の中で広がる旨味を堪能することができます。
仕上げは、釣り場としても非常に人気の高い、広々とした静浦浜での完全天日干し。降り注ぐ太陽の光と、海から吹く風によってじっくりと干されたあと、その日のうちに真空パックに加工するため、天日干し独特の良い香りが閉じ込められます。
良質な魚の脂、旨味の塩汁、そして天日の香りという3つの条件がそろって仕上げた干物だけを「正忠」としてお客様にお届けしています。完全無添加なので、日持ちは冷蔵で8日まで、全解凍すると塩がまわり始めるため、半解凍の状態で焼き始めるのがオススメです。
「正忠」がお客様に提供する感動は味だけではありません。箱を開けたときにも感動してほしいという想いを込めて、商品1点1点に帯を巻いて二重包装にし、限定の化粧箱に大切に入れてお手元に届けます。金目鯛などオリジナルの包装紙を使ったギフト対応もできますので、ご自宅用にはもちろん、晴れやかな見た目なのでお祝いにもピッタリです。
新しい挑戦として、添加物はもちろん、調味料を入れない本物の「だし」づくりに取り組んでいます。全国でも屈指の技術を持つ「沼津の削り節」を、「ぬまづの、おだし」という商品として新しい沼津のおみやげとして発信する取り組みです。世界的に日本の和食文化への注目が高まる中、改めて和食の基本である「だし」をもっと身近に取り入れやすくしたい、という想いが込められています。「シンプルは、おいしい」をコンセプトに、シンプルながらこだわりの素材、オシャレなパッケージでお届けします。
加倉水産(かくらすいさん)
静岡県沼津市獅子浜49-1