2025年 おせち料理特集(通販・予約)

お歳暮の時期はいつからいつまで?関西や関東など地域別に紹介

お歳暮は、一年間のお礼と来年のご挨拶を兼ねて贈る贈り物です。
江戸時代にはすでに同じような風習があったとされていますが、現代ではだんだんと贈る時期が早くなる傾向があります。
お歳暮時期と、過ぎてしまった場合の対処法、地域ごとの最適なタイミングをまとめました。

お歳暮とは

お歳暮とは、日頃お世話になっている方へ「今年も1年間お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いします。」という気持ちを込めて届ける贈り物です。

江戸時代には、すでに武士や商人が目上の人、取引先へこのような贈り物をしたという記録が残っており、お歳暮の起源そのものは室町時代までさかのぼることができます。 なお、室町時代には、先祖の霊をお迎えする「御霊祭り」が行われていて、その時のお供えである数の子や鮭といった海の幸を、親しい人やご近所へ配ったのがお歳暮の始まりとされています。
近年では、実家や義理の実家、親戚、会社の上司だけでなく、同僚や習い事の先生、友人、ご近所の方などにお歳暮を贈る人も増えています。

お歳暮の時期はいつからいつまでか?

お歳暮の時期は、地域によって若干の違いがありますが、12月13日~12月20日の期間内で贈るのが一般的とされています。
お正月の準備が本格的になるのは25日過ぎですが、まずとりかかる「すす払い」の日は12月13日です。
ゆえに、お正月の準備を始めてから忙しくなるまでの間に、お歳暮が届くように手配するのが良いでしょう。

お歳暮の時期は地域によって異なる

お歳暮を贈る時期は12月13日~12月20日ですが、地域によって若干の違いがあります。
お歳暮を贈る時は、相手の地域の慣習を調べて合わせると良いでしょう。
関東、関西、沖縄、それ以外の地域に分けて、お歳暮の時期をまとめました。

関東

関東のお歳暮時期は、12月1日〜12月20日と、他の地域に比べて2週間ほど早い傾向にあります。
東京や神奈川は特にその傾向が強く、12月初旬にはお歳暮が届き始めるという一般家庭が少なくありません。
企業はさらに早く、11月に入るとすぐに準備を始め、11月末に発送手続きを行うこともあります。
関東のお歳暮時期は、年々早くなっているとも言われます。そのため、関東へお歳暮を贈る際は早めに準備をするのが安全でしょう。

関西

関西のお歳暮は、12月10日〜12月25日までに届けるのが一般的とされています。
関東だけでなく、全国的にお歳暮時期は早まっている傾向がありますが、関西は年の暮れまでが期間となっています。
とはいえ、25日に近くなるほどお正月の準備が忙しくなり、年始にかけて帰省や旅行で家を空ける人も出てきます。年始直前に受け取ると嬉しい海産物以外は、あまりギリギリにならないよう、前もって準備をしておくと良いのではないでしょうか。海産物は25日頃に届くよう手配すると喜ばれます。

沖縄

沖縄のお歳暮は、12月1日〜12月25日までに届けるのが一般的とされています。
体感として、お歳暮の時期は実際の時期よりも少しずつ早くなっている傾向にあるので、沖縄へ贈る際も、年末に近い25日よりも、早めに届くよう手配をしておく方が、相手の負担が少ないかもしれません。
あまりに遅いお歳暮は、マナーに厳しい方にとって失礼にあたることも多いので、うっかりして時期が過ぎてしまわないように注意したいところです。

その他の地域(北海道・東北・東海・北陸・中国・四国・九州)

北海道・東北・東海・北陸・中国・四国・九州の地域では、お歳暮期間を12月10日〜12月20日としているのが一般的です。
いずれの地域も、年末に近いほどお正月の準備が本格化して忙しくなり、年末年始にかけては帰省や旅行で長期に家を空ける人も少なくありません。相手が困らないよう、少し早めに贈っておくのが安心です。

例外は海産物で、数の子や伊勢海老といった海の幸は、年始直前に届く方が喜ばれる傾向にあります。そのため、海産物を贈る場合は、20日か、一般的な時期からははずれますが25日を到着日の目安にすると喜ばれます。

お歳暮を贈るのが遅れてしまった場合はどうする?

年内に届けられる場合はお歳暮として贈る

年内に届けられる場合は、一般的なお歳暮時期から遅れてしまった場合も「お歳暮」として贈ることができます。
そのまま贈るよりも、電話や手紙などで遅れてしまったお詫びを伝えておくと良いでしょう。親しい間柄であれば、メールやSNSで一言お詫びしておくだけでも、真心が伝わるはずです。
お歳暮をいただいてから「贈っていなかった!」と慌てることもあるかもしれません。
この場合も、年内に届けられるのであれば「お歳暮」の熨斗(のし)をつけて贈ることができます。いただいたお歳暮へのお礼と、遅れてしまったフォローをしっかり入れて、失礼にならないようにしましょう。

お年賀として贈る

年内に届けることができない場合は、熨斗(のし)を「御年賀」に変えて贈ります。
お年賀を贈ることができるのは、「松の内」の期間だけです。
松の内は、関東が1月7日、それ以外の地域が1月15日までなので、それより遅くなる場合は「寒中見舞い」の熨斗(のし)をつけて贈りましょう。
相手や自分が喪中の場合も、「寒中見舞い」として贈ります。

なお、御年賀は手渡しが原則なので、遠方に贈る場合は配送になってしまうお詫びをしておくと良いかもしれません。

寒中見舞いとして贈る

寒中見舞いは、松の内が明けてから立春までの期間に贈るギフトです。
また、相手や自分が喪中、四十九日の明けない忌中の場合も、寒中見舞いは贈ることができます。
目上の方には、「寒中見舞い」よりもさらに敬いの気持ちをあらわせる「寒中御伺」という熨斗(のし)を使うと良いでしょう。
「寒中見舞い」、「寒中御伺」の熨斗を使えば、お歳暮、お年賀のタイミングを過ぎても、立春の2月4日前後まではお礼と挨拶の気持ちを贈ることができます。

お歳暮を贈る際のマナー

お歳暮を贈る場合には、守るべきマナーがいくつかあります。
特に、目上の方や年配の方は昔ながらのマナーを重んじる方も多くいらっしゃるので、失礼のないようチェックしておきましょう。ここでは特に重要なマナーを3つ紹介します。

マナー1:直接渡せない時は添え状をつける

本来、お歳暮は持参して相手の家を訪問するのが正しいマナーとされています。
しかし、昨今では家へ訪問するのは却って時間をとらせてしまうという配慮もあり、デパートで品物を購入して届けてもらうのが一般的になっています。このように直接ではなく、宅配でお歳暮を贈る場合は添え状を添えましょう。品物に手紙を入れられない場合は、別送しても問題ありません。

添え状には、時候の挨拶と1年間の感謝を伝える言葉を最初に書き、お歳暮を送ったことを記します。最後は相手を気遣う言葉でまとめるのがマナーですが、家族や友人など親しい間柄であれば、カジュアルな添え状でも問題ありません。

マナー2:相手に合わせたギフトを選ぶ

例えば、会社宛てには分けやすいように個包装のギフトを選ぶ、お酒を控えている人にはアルコールを贈らないなど、相手の事情に合わせた贈り物を選びましょう。
なお、カニやお肉といった生鮮ギフト、冷凍ギフトを贈る場合は、あらかじめ届く時期を伝えておくのがマナーです。これらのギフトは、長期に家を空けたり、冷凍庫のスペースがなかったりする場合、保管に困ってしまうことがあるからです。事前に送る時期を伝えておけば、保存のためのスペースを確保することができるでしょう。
事前に確認できない時には、常温保存ができるギフトをセレクトするのがおすすめです。

マナー3:ネット通販で送る時は到着時期の確認を

ネット通販で注文する場合は、在庫状況と到着のタイミングをよく確認する必要があります。季節の果物などは、ネット画面に商品の写真が掲載されていたとしても、「在庫が入り次第発送」と注釈がついていることもあるので要注意です。
お歳暮として送ったつもりが、時期を大きく外してしまうというおそれもあるので、到着日の確認も必要です。

なお、ネット通販では購入した商品と明細が一緒に入っているケースがあります。
明細が同梱されていると、相手に贈り物の金額が分かってしまうので、別送あるいはメール添付対応にしてもらえるように依頼すると良いでしょう。

お歳暮に関するよくある質問

現代では、お歳暮を贈る習慣のないご家庭も多いため、いざ贈ろうとすると何から準備して良いのか分からないということもあるでしょう。 お歳暮の予算や届いた時のお礼状をどうするか、避けるべき贈り物など、よくある疑問にお答えします。

お歳暮の予算はどのくらい?

お歳暮は、お互いが負担に感じない予算内で贈るのが基本です。
例えば、友人や近所の方といった、日頃からお世話になっている方にはあまり高額なお歳暮を贈ると却って気を遣わせてしまうおそれがあります。 そのため、3,000〜5,000円くらいがおよその予算と言えるでしょう。

一方、特にお世話になった方には5,000〜10,000円あるいはそれ以上のお歳暮を贈ることもあります。
しかし、商品券など金額が分かるものは原則として前年より安くならないようにするのがマナーです。お歳暮はよほどのことがない限り、毎年続けるものなので、無理のない範囲でセレクトしましょう。

お歳暮をいただいたときはお礼状は出す?

お歳暮をいただいた時は、いただいた相手が友人や同僚、兄弟の場合、同程度の贈り物をお返しするのがマナーです。その時に、簡単なお礼状を添えましょう。
配達でいただいた場合は、取り急ぎ受領の報告をかねて、電話やメールでお礼を伝えるのもおすすめです。

なお、本来、お歳暮は目下の人から目上の方へ贈るものですが、自分が目下の方からお歳暮を頂いた時はお礼状のみで差し支えありません。
お礼状は届いたらすぐ出すのが基本です。遅くとも3日以内には出すようにしましょう。時候の挨拶とお礼の言葉をしたため、相手を気遣う言葉でまとめます。

お歳暮で避けた方がよい贈り物はある?

お歳暮は、1年間の感謝とともに「来年もよろしくお願いします。」という気持ちを込めて贈ります。
そのため、手切れ(関係を断つこと)を連想させるハンカチはお歳暮にふさわしくないギフトとされています。4や9といった「死」や「苦」を連想させる語呂合わせに関係するギフトもNGです。

また、相手が喪中の時は、華やかなフラワーギフトや生鮮食品はふさわしくないとされているため、避けましょう。
お歳暮は季節のご挨拶とお礼をかねた贈り物なので、喪中の相手へお歳暮を贈ること自体は問題ではありませんが、相手を労るメッセージや慰めの言葉を添えるといった配慮が必要です。

まとめ

お歳暮は、地域によって違いはあるものの概ね12月中旬ごろを目安に贈るのが良いとされていますが、お歳暮を贈る時期は年々、早くなっています。
関東の企業では、11月末に準備を始めるところも多いので、余裕をもってギフト選びをしておくと安心ではないでしょうか。

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本コラムの監修