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お歳暮のお礼状の書き方は?ビジネスシーンや個人宛に活用できる文例を紹介

お歳暮をいただいたら、なるべく早くお礼を伝えましょう。
親しい間柄であれば、電話やメールで伝えるのも良いですが、目上の方やお世話になっている方へのお礼は、お礼状のかたちですべきです。

本記事では、お礼状を構成する基本的な5つの要素の解説と、相手との関係性に合わせた文例を挙げています。
お礼状がどのようなシーンで必要か、お礼の品物は必要か、などのよくある疑問に対する回答も紹介しています。ぜひ参考にしてください。

お歳暮をいただいたらお礼は必要?

結論から申し上げると、お礼は電話やメールでも構いません。
しかし相手との関係性によっては、電話やメールのみで済ませるのは失礼にあたる場合があります。
したがって、上司や取引先、先生など目上の方にはお礼状をしたためて送ることをおすすめします。

お歳暮を配送する場合は、送り主は無事にギフトを受け取れたかどうか、気にかけているはずです。
そのため、いただいたまま何も相手へ連絡をしないのはマナー違反になってしまいます。
お歳暮をいただいたら、相手との関係性に合ったいずれかの方法で、必ずお礼を伝えるようにしましょう。

お歳暮のお礼状の書き方

お歳暮のお礼状については、なるべく早く出すことが大切です。
書くことや書く順番など、お礼状の基本をおさえておけばすぐに書くことができるので、ここでは一般的な「お歳暮のお礼状」についてご紹介しましょう。

具体的な文例も後ほどご紹介します。
うまくまとまらないという方は、テンプレートを使いながらまとめてみてください。

まずお礼状を出すタイミングは?

お礼状は、お歳暮をいただいてからなるべく早く出すべきです。
お歳暮が無事に届いたという報告を兼ねているので、受け取ったらなるべく即日、遅くとも3日以内にはお礼状を送るようにしましょう。
遅れた場合はお礼状の中で遅れたことにふれて、お詫びを記します。

もっともやってはいけないのは、お礼状を出さずに年賀状に「お歳暮ありがとうございます」と一言添えるだけで済ませることです。
年末は何かと忙しい時期ではありますが、お礼状は年賀状とは別に出すようにしましょう。
基本的な構成をおさえておけば、すぐに書けるので「何を書いたら良いか分からない」という場合は、次の項目を参考にしてください。

お礼状の丁寧な形式

お歳暮のお礼は、メールやチャットツールを使って伝えることもできますが、手書きのお礼状を送る方がより丁寧な形式になります。
なお、はがきと封書では封書の方がより丁寧な印象になります。
封書は封筒に入っているため書かれた内容が見えませんが、はがきは書かれた内容が第三者からも見えてしまいます。そのため、封書の方がより丁寧なイメージになります。

横書きよりも縦書きの方がフォーマルであるため、目上の方やお世話になっている方にはなるべく縦書きでお礼状を書くようにしましょう。

まとめると、封書(封筒・便箋)を使った縦書きのお礼状がもっとも丁寧な形式になります。

お礼状の基本的な構成や流れ

お礼状の5つのパートで構成されています。
具体的な構成と流れを順番にみていくことで、お礼状の組み立てがしやすくなるはずです。


1.頭語

頭語(とうご)とは、相手への敬意をあらわすために最初に書く言葉です。
よく使われる言葉には、拝啓、拝呈、一筆申し上げます、などがありますが、結語(結びの言葉)と組み合わせが決まっているので注意が必要です。
書く時には、頭語と結語をセットで先に決めておきましょう。


2.時候の挨拶

頭語の後に、時候の挨拶を入れます。
時候の挨拶を入れることで、文章全体がまとまりやすくなり、お礼の言葉につなげやすくなります。
時候の挨拶は、季節によって用いられるフレーズが決まっています。
12月上旬〜中旬は「大雪の候」、「寒気の候」、12月下旬は「冬至の候」、「歳末の候」などそれぞれ時期によって決まった言葉があるので、ふさわしいものを選ぶようにしてください。

3. お礼

次に、いただいたお歳暮へお礼の述べる言葉を書きます。
「家族も喜んでおります」など具体的な言葉を盛り込むとお礼の気持ちが伝わりやすくなります。


4. 相手を気遣う言葉

お歳暮をいただく時期はかなり気温の下がる季節なので、相手の体調や健康を気遣う言葉を入れて、結びの言葉につなげます。

5. 結語(結びの言葉)

結語は、頭語とセットで使うべき言葉が決まっています。
敬具、敬白、かしこ、謹白などさまざまなものがあるので、あらかじめ頭語とセットで決めておくと迷わずに書けます。

【個人用】お歳暮のお礼状の文例

お礼状の全体像を把握したところで、実際の文例をご紹介しましょう。
個人用のお礼状は、封書やはがきで出す場合だけでなく、メールやメッセージアプリなどを使ってお礼を伝えることもあるでしょう。
目上の方へ送る場合は、基本の構成通りに仕上げていくのが無難です。

メールの場合は、基本の構成通りにとらわれず、少し親しみやすさをプラスすると良いかもしれません。

封筒・便箋・はがきで出す場合

封筒・便箋・はがきの場合は、1から5までの順序通りに書きます。
頭語と結語は組み合わせを揃える必要があるので、2から4までを書いてから後で書き足すと良いでしょう。


・文例1

一筆申し上げます。

冬至の候、お元気でお過ごしのことと存じます。

この度は素敵なお菓子を贈っていただき、誠にありがとうございました。
子どもたちもたいへん喜んでおります。

ますます冷え込む時節ですが、どうかお体に気をつけてお過ごしください。
お手紙にて厚くお礼申し上げます。

かしこ



・文例2

拝啓

歳末の折、皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしのことと存じます。

この度は素晴らしい贈り物をありがとうございました。
お忙しいところ、私の趣向の品を選んでくださり感謝に絶えません。

残る冬の季節、寒さが続きますがご家族皆様ご自愛ください。
この手紙をもちまして、お礼申し上げます。

敬具

メールで出す場合

メールの場合は、構成にこだわらず、丁寧な文面を心がけましょう。
かしこまり過ぎる必要はありませんが、件名を入れると分かりやすいのでおすすめです。

件名:お歳暮のお礼を申し上げます


◯◯様

お元気でお過ごしのことと思います。
この度はフレッシュな食材を送っていただき、誠にありがとうございました。
毎年のお心遣い、たいへん痛み入ります。

これから年の瀬へ向けて忙しくなるかと存じますが、お体に気をつけてお過ごしください。
取り急ぎではありますが、メールでお礼の言葉を失礼いたします。

〇〇(自分の名前)



件名:お歳暮ありがとうございます


◯◯様

お元気でいらっしゃますか?

送っていただいたお花、無事に受け取りました。
早速飾りました。「部屋が明るくなるね」と夫も喜んでいます。

年末で何かと忙しい時期になりますが、寒さに気をつけてご自愛くださいね。
お正月に会えるのを楽しみにしつつ、取り急ぎメールにてお礼を申し上げます。

〇〇(自分の名前)

【ビジネス用】お歳暮のお礼状の文例

ビジネスシーンでは取引先からお歳暮を受け取ることもあるでしょう。
封筒・便箋・はがきでお礼状を出す場合、メールなどのオンラインでお礼を伝える場合と、両方をおさえておくと安心です。
基本的なビジネスマナーとお礼のポイントをふまえて文章を作成するとうまくまとまるので、次の文例を参考にして書いてみてくださいね。

封筒・便箋・はがきで出す場合

ビジネスシーンでお礼状を書く時には、縦書きで書きます。
はがきでも失礼にはあたりませんが、文面が第三者にも見えてしまうため、仕事の内容に関わることなどは書かないようにしましょう。
なるべくなら、便箋を使って封筒で出すのがおすすめです。
構成は基本通りですが、結語(結びの言葉)の後に年月日と社名、自分の名前を入れるのが個人用のお礼状とは異なる点です。


・文例

拝啓

冬至の候、貴社におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
この度お送りいただいたお歳暮に、心より厚く御礼申し上げます。
社員一同でありがたく頂戴しております。
新たな年がますます貴社にとって繁栄をもたらすものであるよう、お祈り申し上げます。
略儀ながら、書中をもちまして御礼申し上げます。

敬具

令和◯年◯月◯日
◯◯株式会社
◯◯◯◯(自分の名前)

メールで出す場合

メールは、素早くお礼を伝えられるという点でメリットがあり、現代のビジネスシーンにマッチしたコミュニケーションスタイルです。
メールでお礼を伝える時は、とにかく迅速に、なるべく受け取った当日に送信するようにしましょう。
件名に「お歳暮」を入れると相手に伝わりやすくなります。


・文例

件名:お歳暮のお礼状

〇〇株式会社 役職名 〇〇様

拝啓

歳末の候、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
この度は、お心尽くしのお歳暮をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
社員一同で、大変ありがたく頂戴しております。

会社を代表いたしまして心より厚く御礼申し上げます。
多忙を極める中、寒さも厳しくなる時節ですので、貴社におかれましてもくれぐれもご自愛くださいますよう、お祈り申し上げます。

メールにて恐縮ではございますが、こちらをもってお歳暮のお礼のご挨拶とさせていただきます。

敬具

代筆でお礼状を出す場合のポイント

代筆でお礼状を出す場合の例としては、妻が夫の代わりに書く、老いた両親の代わりに子が書くといったシチュエーションが考えられます。
このような場合、まずは差出人の名前を書き、その後に代筆者の名前を書きます。
丁寧なお礼状では、代筆者の名前は記載せず、「代」もしくは「内(夫に代わって妻が書いた場合)」とする場合もあります。

文面には、お歳暮を受け取って差出人も代筆した人も喜んでいるという文言を入れると良いでしょう。

・文例

拝啓

歳末の折、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、この度は素晴らしいお品を頂戴し、誠にありがとうございました。
夫ともども、心より感謝しております。
いつもあたたかなお心遣いをいただき、恐縮に存じます。
これから寒さが厳しくなります折、どうかお体にお気をつけてお過ごしくださいますよう、お祈り申し上げます。
略儀ながら、書中にて御礼申し上げます。

敬具

〇〇〇〇(差出人の名前) 〇〇〇〇(代筆した人の名前)

親戚にお礼状を出す場合のポイント

親戚に出すお礼状は、形式にこだわりすぎる必要はありません。
フォーマットにこだわるよりは、いただいた品物の感想や家族の反応を書き添えると、より感謝の気持ちが伝わるお礼状になります。

また、気の置けない間柄であれば、お礼状の内容をそのままメールで送っても良いでしょう。


・文例1

〇〇様

この度は、おいしそうな食材を送っていただきありがとうございました。
毎年のお心遣い、本当に感謝しております。
子どもたちも大喜びで、今夜早速いただきます。
これから寒さが本格的になって、忙しくもなってきますね。
お互い体調を崩さないよう、マイペースで頑張りましょう。
取り急ぎのお礼のみ、失礼します。
ありがとうございました。

〇〇


・文例2

〇〇さん

送っていただいた果物、無事に受け取りました。
いつもありがとうございます。
たくさんいただいたので、ジャムを作ろうと思っています。
お正月に帰省する時に持っていくので、皆で食べましょう。
年末までお忙しいことと思いますが、ご自愛くださいね。
まずは取り急ぎお礼まで、失礼します。

〇〇

お歳暮のお礼状に関するよくある質問

お礼状を出す時に頭を悩ませるのが、お返しの問題です。
お歳暮のお礼状にお返しの品物はつけるべきか、お互いの負担を減らすためにお断りをする時のスマートな言い回しはあるのか、というよくある疑問についてお答えします。

お歳暮にはお返しの品物も必要?

お歳暮は一年の感謝の気持ちをかたちにしたものです。
したがって、お歳暮には返礼品という概念が存在せず、お返しは本来必要ありません。
しかし、いただいてばかりで申し訳ない、目上の方からお歳暮をいただいたからお礼がしたいという場合は、お返しを送ることもできます。
贈る場合は、お返しではなく「一年の感謝の気持ちを品物として贈る」と相手にはっきり伝えることが大切です。
これは、お歳暮には返礼品のマナーがないためです。
あくまでお返しではなく、こちらからも日頃の感謝の気持ちを込めてギフトを贈るということを明確にしましょう。

お歳暮期間に間に合う場合はお歳暮として、間に合わない場合は「お年賀」、「寒中見舞い」として贈ります。
お年賀は、元旦から松の内までに贈るギフトのことですが、関東(1月7日まで)と関西(1月15日まで)で時期が異なるので注意が必要です。
この時期を過ぎて贈るギフトは、基本的に「寒中見舞い」となります。

お歳暮をお断りしたい場合はどのように伝えたらいい?

お歳暮を断るシチュエーションとしては、「今回は受け取るが今後は遠慮したい」、「業務規定で品物の受け取りが禁止されているため返送しなければならない」という2つが想定されます。
それぞれにふさわしい文例を挙げました。

・文例1「今回は受け取るが今後は遠慮したい」

拝啓

寒気の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
この度は結構なお品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
今回はありがたく拝受いたしますが、今後はこのようなお気遣いはされませんようご理解のほど、宜しくお願い申し上げます。
今後のご繁栄をお祈りし、お礼とお願いを申し上げます。

敬具


・文例2「職種や業務によって品物の受け取りが禁止されている」

拝啓

寒気の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、この度は結構なお品をいただき、心より御礼申し上げます。

せっかくのお心遣いですが、弊社ではこのような贈り物はご遠慮いただいております。
甚だ勝手ではございますが、お送りいただいた品は別便にて返送をさせていただきました。
誠に申し訳ございませんが、主旨をご理解の上ご了承賜りたく、何卒お願い申し上げます。
略儀ながら、書中にて返送のご連絡とお詫びを申し上げます。

敬具

まとめ

少し面倒に感じてしまうお礼状ですが、基本のフォーマットをおさえておけばスマートにお礼を伝えることができます。
お歳暮のお礼は、いただいたらなるべく早くお礼を伝えるのがマナーなので、基本の構成や文例を頭に入れておけば、すぐに対応できるでしょう。親しい間柄であれば、メールやチャットでも構いません。
関係性やシチュエーション別に挙げた文例を参考にしつつ、感謝の気持ちを伝えられるメッセージを作成してみてください。

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本コラムの監修