お中元・夏ギフト特集2026

香典返しのご挨拶状の書き方は?
マナーや文例、書く時の注意点を紹介

香典返しの挨拶状は、香典へのお礼と忌明けの報告を兼ねています。
避けるべき言葉遣いや、書くべき内容はしっかりと決まっているので、あらかじめ確認しておきましょう。
お礼状の必要性や、宗教別の書き方例など知っておきたいことをまとめました。

香典返しのご挨拶状(お礼状)とは

香典返しの挨拶状(お礼状)は、品物に添える手紙です。
香典への感謝の気持ちを伝えると共に、四十九日の法要を終えて無事に忌明けを迎えたことの報告をするものでもあります。
香典返しを直接持参して手渡す場合や、香典の受け取りをそもそも辞退している場合などは不要です。
ですが、香典返しを配送する時には、挨拶状がないと失礼な印象になります。香典返しの品物を郵送で贈る場合は、必ず挨拶状(お礼状)を添えるようにしましょう。

香典返しのご挨拶状のマナー

香典返しの挨拶状には、句読点を使わない、忌み言葉を使わないなどのマナーがあります。
また、挨拶状のスタイルも、奉書(巻紙)、カード、はがきなどの種類によって「格」が変わります。
マナーを事前に調べておき、相手に失礼のないようにしましょう。

句読点は使わない

挨拶状のような正式な書状では、句読点を使わないのが基本的なマナーです。
句読点の代わりに、スペースを置いて読みやすいよう工夫をします。
書状全般のマナーでは、句読点をつけることは相手を下にみるため失礼にあたるという考え方があります。句読点は、本来読みやすさを補助する役目を担っており、「相手が読めないと想定して、補助記号を用いる」のは特に目上の方に失礼とされます。
また、挨拶状においては、「法事が滞りなく終えられるように」という意味を込めて句読点をつけないという説があります。

重ね言葉、忌み言葉を使わない

重ね言葉は「わざわざ」、「たびたび」など同じ音を繰り返す言葉です。これは「不幸を重ねる」と連想されることから、避けるべきとされています。
忌み言葉は「死ぬ」、「存命」など生死を直接的に表現する言葉などが該当します。これらは、それぞれ「他界」、「生前」などと言い換えます。
また、「忙しい」も心を亡くすという漢字を含むためふさわしくありません。
「ご多忙の中 葬儀に参列していただき」のような表現は、「ご多用」と言い換えます。

お礼状の種類と「格」

お礼状としてもっとも格式高いのは、奉書です。奉書は巻紙ともいい、和紙に書かれた手紙を意味します。格式が重んじられる場ではお礼状として使われます。
カードタイプのお礼状やハガキサイズのお礼状は、「略式挨拶状」と呼ばれます。格式が低いわけではなく、便利で使いやすいので、現代には広く普及しています。
これらと比べて、はがきに印刷した挨拶状は格が下がるとされています。
通常のはがきのように単体で送ることができます。

ご挨拶状は手書きにするべき?

挨拶状は、パソコンを使って作成できるほか、専用のサービスを利用して印刷することもできます。
しかし、可能であれば親しい方には手書きで作成する方が望ましいとされています。
手書きで挨拶状をしたためるのは時間がかかりますが、感謝の気持ちはしっかりと伝わります。
手書きの挨拶状は、縦書きが基本です。句読点や忌み言葉を使わない、感謝と忌明けの報告、略儀のお詫びを入れるなどやるべきことが多いので、下書きを書いてから臨むと安心です。

香典返しのご挨拶状を書く時の注意点

香典返しの挨拶状(お礼状)を書く時は、「感謝」、「法要を終えた報告」、「略儀のお詫び」を必ず入れるようにします。
故人をあらわす言葉は、贈る相手との関係性によってふさわしいものを選ぶ必要があります。
書く前に注意点をおさらいしておきましょう。

「感謝」、「法要の報告」、「略儀のお詫び」でまとめる

香典返しの挨拶状は「お礼状」ともいいます。
そのため、まずは香典をいただいたことへのお礼を述べましょう。
この時、「ありがとうございます」のような直接的な感謝の表現は、弔事にふさわしくないので使いません。「恐れ入ります」、「恐縮です」に言い換えます。
「法要の報告」とは、忌明けを迎えた報告です。仏教において四十九日は故人が無事に最終的な審判を終えて極楽浄土へ旅立つとされる日です。それをお通夜や葬儀に参列していただいた方へ報告するのが、「法要の報告」となります。
本来、こうした内容は直接伺ってするのが正式なマナーなので、挨拶状の最後には「略儀のお詫び」を書きます。
この3つのポイントを柱として、故人の生前の思い出などを盛り込むときれいにまとまります。

続柄に応じて「故人」の表現を変える

挨拶状の文中で故人をどのようにあらわすか、それは故人と喪主の続柄によって変える必要があります。
もっとも一般的でシンプルな表現は、「故〇〇儀」です。◯◯には故人の名前が入ります。
「父〇〇儀」や「亡母〇〇儀」、「弊社社長〇〇儀」のように続柄や関係をあらわす言葉を入れることもあります。なお、これらは喪主から見た場合の呼称となります。
悲しみや衝撃で気が動転していることもあるので、落ち着いて適した表現を使いましょう。
文頭に時候の挨拶は不要で、文末には日付と喪主の名前を入れます。
日付は月日ではなく、令和8年7月のように月止めで記すこともよくあります。
喪主の名前は個人名の他、「親族一同」のように表現することもあります。

香典返しのご挨拶状の構成

  • ・いただいた香典へのお礼
  • ・四十九日法要が無事に終わって忌明けを迎えた報告
    (戒名をいただいた場合はここに書く)
  • ・故人との生前のおつきあいへのお礼
  • ・香典返しの品を送る報告
  • ・書中で挨拶を済ませることへのお詫び

親しい方への香典返しのご挨拶状の文面

一般的な内容を印刷して送ることが多い挨拶状(お礼状)ですが、故人ととても親しかった方へ送る際は手書きの挨拶状を用意するとよいでしょう。
「故人との生前のおつきあいへのお礼」を述べると共に、故人との思い出を記すと喜ばれます。
共通の趣味があって楽しく過ごしていた友人や、ペットのお散歩友達、学校卒業後や退職後も長く親しくしていた方などへは、「故人は〇〇様との会合や旅行をとても楽しく過ごしておりました」など具体的な内容を盛り込みましょう。

一般的な香典返しのご挨拶状の文例

一般的な香典返しは、次のフォーマット例に従ってまとめるだけで、きちんとした挨拶状が完成します。
フォーマットを変更する際は、句読点や忌み言葉(死ぬなど)、重ね言葉(わざわざなど)を使わないように注意してください。

文例1

拝啓
故〇〇(故人の俗名)の永眠に際しまして
ご丁寧なお心遣いを賜り 誠にありがとうございました
お陰さまで去る□月■日に四十九日忌の法要を滞りなく相営み忌明けとなりました
故人生前中のひとかたならぬご厚誼に 心よりお礼を申し上げます
つきましては 心ばかりの品を供養のしるしにお送りいたします
何卒お納めくださいませ
本来であれば直接ご挨拶申し上げるところ 略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます
敬具
令和△年□月
親戚一同

文例2

謹啓
故〇〇儀(俗名)
法名 〇〇院△△居士(戒名)
本日 四十九日忌の法要を滞りなく相営み 忌明けとなりました
生前 個人が賜りましたご厚誼に 心よりお礼申し上げます
つきましては 供養のしるしといたしまして
心ばかりの品をお送りいたしました
本来なら拝眉の上ご挨拶申し上げるところ
略儀ながら書中をもちまして ご挨拶申し上げます
謹白
令和△年□月
喪主の氏名

「儀」は一文字で「〜について」をあらわします。
戒名は書面では「法名」といい、俗名記載後に改行して書くのが一般的です。

親しい方への香典返しのご挨拶状の文例

一般的なフォーマット例は、丁寧でマナー通りの挨拶状ですが、故人と親しかった人が受け取ると「味気ない」、「型通りで寂しい」と思われることもあります。
親しい方への挨拶状は、マナーを守りつつ温かみのある表現を心がけましょう。

文例

拝啓
この度亡き妻〇〇の永眠に際しまして
お心のこもったお手紙とお香典を賜り 誠に恐れ入ります
お陰さまをもちまして □月■日に四十九日の法要を滞りなく済ませることができました
生前は サークル活動で〇〇様とお会いする時間をとても楽しんでおりました
親しくさせていただいた〇〇様に見送っていただき
故人も喜んでいることと思います
つきましては 供養のしるしとして心ばかりの品をお送りいたします
これからも何かとお世話になることがあろうかと存じます
何卒 よろしくお願い申し上げます
本来であればご挨拶に伺うところ 書中にて失礼いたします
敬具
令和△年□月
喪主の氏名

宗派別の香典返しのご挨拶状の文例

フォーマット例に沿って作成する際に注意すべき表現に、「忌明け」があります。
「忌明け」は、仏式のとらえ方です。
神式、キリスト教式、無宗教では考え方が異なるため、故人の信仰に応じて表現を変える必要があります。

神式

謹啓
亡(続柄)〇〇儀
帰幽にあたりましては ご多用にもかかわらず過分なるご厚志を賜り 篤く御礼申し上げます
お陰さまで 五十日祭を滞りなく相営むことができました
つきましては 心ばかりの品をお送りいたしますので お納めくださいませ
本来は直接ご挨拶申し上げるべきところでございますが
書中にてご挨拶申し上げます
敬白
令和△年□月
喪主の氏名

「帰幽(きゆう)」とは、神道において人が亡くなることを表現する言葉です。
四十九日法要は、神式では「五十日祭」が該当します。

キリスト教式

拝啓
先日は 亡(続柄)〇〇(洗礼名 俗名)の帰天に際し
丁寧なお心遣いを賜り 厚く御礼申し上げます
お陰さまをもちまして 追悼ミサを滞りなく相営むことができました
つきましては 心ばかりの品をお届けいたします
何卒お納めください
本来は直接お目にかかってご挨拶申し上げるところ
失礼ながら 書中にてご挨拶申し上げます
敬具
令和△年□月
喪主の氏名

「帰天(きてん)」とは、キリスト教において人が亡くなることを表現する言葉です。
四十九日法要は、キリスト式では「昇天記念日」が該当します。

無宗教

拝啓
亡〇〇(俗名)儀
葬儀に際しまして ご芳志を賜りましたこと
厚く御礼申し上げます
□月■日に 無事納骨を済ませてまいりました
ここにご報告いたします
つきましては 心ばかりの品をお送りいたしましたので
何卒お納めいただきますよう お願い申し上げます
本来は直接お目にかかってご挨拶と御礼を申し上げるべきところではありますが
失礼ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます
敬具
令和△年□月
喪主の氏名

無宗教の場合は、納骨をひとつの区切りとして挨拶状を記します。

仏式

謹啓
先般は 故〇〇(俗名)永眠の際に 過分なるご厚志を賜りましたこと
誠に恐れ入ります
〇〇(戒名)の初七日法要を滞りなく相営みました
つきましては供養のしるしとして 心ばかりの品をお送りいたします
何卒ご受納くださいますよう お願い申し上げます
本来は拝眉の上御礼申し上げるべきところを 失礼ながら書中にてご挨拶申し上げます
令和△年□月
喪主の氏名

浄土真宗においては、人は亡くなってすぐ極楽浄土に向かうとされています。
そのため四十九日ではなく、初七日の法要が済んだことを報告する場合もあります。

忌明けと香典返しを兼ねたご挨拶状の文例

一般的な香典返しの挨拶状は、香典へのお礼と忌明けの報告を兼ねています。
しかし、香典を辞退した場合や故人の意思によっていただいた香典を寄付した場合など、香典返しを行わない場合もあります。
この時は、挨拶状に香典返しをしない理由を書き添えるようにしましょう。

文例

【例1】
謹啓
故〇〇(俗名)儀
法名 〇〇院△△居士(戒名)
永眠の際には過分なるお心遣いを賜りまして 心より御礼申し上げます
本日 四十九日忌の法要を滞りなく相営み 忌明けとなりました
つきましては供養のしるしとして 心ばかりの品をお送りいたしますのでご受納ください
本来は拝眉の上御礼申し上げるべきところ 書中にてご挨拶申し上げます
令和△年□月
喪主の氏名

【例2】
謹啓
故〇〇(俗名)永眠に際しまして お心遣いを賜り心より御礼申し上げます
四十九日忌の法要を滞りなく相営みました
つきましては故人の意志により 勝手ながらお心遣いの一部を××学校へ寄付し
ご返礼に代えさせていただきました
本来は拝眉の上御礼申し上げるべきところを 失礼ながら書中にてご挨拶申し上げます
令和△年□月
喪主の氏名

香典返しにおすすめの品物【贈る相手別】

香典返しは、悲しみを残さないよう消えもの(食品)や消耗品がよいとされています。
食品は、個包装されたものや賞味期限の長い保管しやすいものがおすすめです。
香典返しの定番として支持されている、定番の品物をご紹介します。

まとめ

香典返しの挨拶状(お礼状)は、お礼と忌明けの報告、そして略儀のお詫びの3つをもれなく記載する必要があります。特に親しかった方への挨拶状には、手書きの挨拶状を用意するとよいでしょう。個人的な思い出やエピソードを入れると喜ばれます。
挨拶状を書く場合は、普段は目にしない言葉を書いたり、故人のあらわし方に決まりがあったり注意する点がいくつもあります。
書き始めや言葉遣いに迷う時は、まずフォーマット例を参考にしてみてください。

本コラムの監修

小田急百貨店オンラインショッピングロゴ

監修:小田急百貨店オンラインショッピング

小田急百貨店オンラインショッピングではギフト好適品をはじめ、デパ地下スイーツ&グルメやデパコスなど百貨店ならではのラインアップから、季節に応じた旬のお品物までバイヤーが厳選して取り揃えております。 "上質な"品揃えやサービスを提供し、お客さまの「より充実した時間」と「より心豊かな生活」のお手伝いをいたします。
株式会社小田急百貨店の詳細はこちら