リニューアル5周年記念 ご愛顧感謝祭

ホワイトデーの由来とは?
その起源とホワイトデーに似た
海外のイベントを解説!

ホワイトデーは日本発祥のイベントです。諸説ありますが、菓子店や菓子メーカー、百貨店がお菓子の販促キャンペーンとして提唱し、それが全国的に普及したとされています。
現代では、日本のホワイトデーが韓国や中国、東南アジアなどに広がり、その国独自のイベントとして定着しつつあります。また、イタリアには以前からホワイトデーに似た「ミモザの日」があります。
今回は、ホワイトデーの起源と海外の類似イベントについてご紹介しましょう。

ホワイトデーとは何か?

ホワイトデーは、バレンタインデーに贈り物をもらった人がお返しをする日です。 以前、バレンタインデーは女性が男性にチョコレートで愛の告白をする日であり、ホワイトデーは男性がその返事をする日とされていました。 しかし、バレンタインデーが男女関係なくチョコレートを贈る日となったことで、ホワイトデーも男女関係なくいただいたギフトのお返しをするのが一般的になっています。 バレンタインデーのちょうど一ヶ月後にあたる3月14日が、ホワイトデーです。

ホワイトデーが生まれた由来

ホワイトデーは、日本発祥のイベントです。 元は、お菓子を大々的に販売するためのキャンペーンとされていますが、初めて提案したのがどの団体なのかという点については諸説あります。 ここでは、代表的な発祥説を3つご紹介します。

発祥説1:福岡の老舗菓子店

福岡の老舗菓子店が発祥という説では、チョコをマシュマロで包んだお菓子を作り、バレンタインデーのお返し用に売り出したというエピソードが伝えられています。 商品を初めて販売した1977年は、3月14日を「マシュマロデー」としていました。 数年後にこのキャンペーンを見つけた百貨店がホワイトデーの呼称を提案し、それが全国的に定着したとされています。 つまり、マシュマロの白色が「ホワイト」という言葉の元になったということになります。

発祥説2:飴菓子工業協同組合

2つめの説は、全国飴菓子工業協同組合が1980年に行ったキャンペーンにホワイトデーの発祥というものです。 キャンディーの販売促進のために「ホワイトデー」を宣伝するラジオCMやポスター、サンプル配布を行ったところ、年々認知度が上がっていったといわれています。 なお、全国飴菓子工業協同組合は、結婚禁止令が敷かれた中でも恋人たちに寄り添い、結婚式を挙げ続けた聖人ヴァレンティヌスに救われたカップルが愛を誓った日が3月14日であるとしています。

発祥説3:菓子メーカー

3つめの説は、大手菓子メーカーが1968〜1969年頃に実施した「リターン・バレンタイン」 がホワイトデーの元祖とするものです。 当初は一社がキャンディーやマシュマロをお返しのお菓子として発売していましたが、1973年には2社共同でのキャンペーンが実施されました。 このキャンペーン実施日が3月14日で、後にホワイトデーとして定着したとされています。いずれの説も、ある団体が提唱し、それが全国に普及していったという点は共通しています。

ホワイトデーは日本独自のイベント?

バレンタインデーは世界から日本にやってきた文化ですが、ホワイトデーは、日本で始まったイベントです。 世界の一般的なバレンタインデーは、チョコレートを贈るというよりも恋人同士が一緒に過ごす日という意味合いが強いため、「お返し」はあまり必要ないのかもしれません。

日本のホワイトデーに似た海外のイベント

プリン、ケーキ、ラスク、カステラは、特に意味をもたないお菓子なので、ホワイトデーにお返しとして贈っても問題ありません。 また、和菓子も特別な意味はないので、相手の好みにマッチするものをセレクトしても良いでしょう。 ちなみに、海外ではホワイトデーがなく3月14日は「円周率の日」として知られています。円周率記号のπ(パイ)にちなんで、パイを食べたり贈ったりする風習をもつ国もあります。ユーモアを理解してくれる気心知れた相手であれば、アップルパイやレモンパイといったスイーツをプレゼントするのも良いかもしれません。

韓国

韓国のホワイトデーは、マシュマロやキャンディーではなく、ぬいぐるみやアクセサリー、花を贈るのが一般的です。 大きなバスケットにプレゼントを詰めるのが最大の特徴で、派手にラッピングして相手に渡します。 贈られた相手は、インパクトのある華やかなバスケットから色々なプレゼントを取り出すのが楽しみになっているようです。

中国

中国のホワイトデーは、「白色情人節」と言います。 情人とは妻、恋人を指し、バレンタインデーは「情人節」と言います。 バレンタインデーもホワイトデーも、男性から女性へ贈り物をするのが特徴です。 ちなみに中国では、4月14日が独身のための日「黒色情人節」と定められており、2月、3月、4月とイベントが続くことになります。

東南アジア

タイ、マレーシアなど一部の東南アジアの国にも、ホワイトデーがあります。 韓国と似ていて、お菓子と花やぬいぐるみ、アクセサリーをプレゼントするのがならわしです。 男性から女性にプレゼントするだけでなく、女性同士でプレゼントを交換し合うことも増えてきたようです。男女関係なく親しい人とギフトを贈り合うという楽しみ方は、友チョコが一般的になった日本のバレンタインデーと似ています。

イタリア

イタリアには、3月8日にホワイトデーのような「ミモザの日」があります。 日頃の感謝を込めて、男性から女性へ黄色いミモザの花を贈る日です。 この日は、恋人たちの日であるバレンタインデーとは異なり、母親、お世話になっている人、職場の人など本命以外の相手にもミモザの花を贈ります。 イタリアにおけるミモザの花言葉は「感謝」ですが、これはミモザの日に由来しているとされています。

まとめ

ホワイトデーは、日本でマシュマロやキャンディーを販売するためのプロモーションとして誕生しましたが、現在ではお菓子を贈り合ったり、お菓子以外のプレゼントを贈ったりと、広く親しまれるイベントになりました。 日本のみならずアジアにも普及しているので、今後はまたさらに進化したイベントになるかもしれません。 バレンタインデーのお返しというイメージが強いホワイトデーですが、これからは「お返し」にこだわらず、思い思いの形で3月14日を楽しめたら素敵ですね。

本コラムの監修