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ワイン選びに「つまずかない」
ための 3つのポイント

PART 1 なにが「おいしい」のかよくわからない

「ワインがよくわからない理由」を掘り下げていくとみなさん口を揃えるのがこの悩み。
なにかの賞を受賞していたから飲んでみたけれど、おいしいようなそうでもないような・・
なんてこと、ありませんか?
まず、大前提。人の味覚は十人十色です。ガブガブ飲める1,000円のワインが好きな人もいれば、1本10万円のワインにうっとりする人もいる。ボージョレー・ヌーボーのようにフレッシュなワインが好きな人もいれば、長い年月をかけて熟成させたワインが好きな人もいる。これは個人の好みの話で、どちらが上等な舌を持っているといった上下関係があるわけでもありません。

ただし傾向としては、ワイン慣れすればするほど、そして年齢を重ねるほど、いろいろな味を含む複雑なワインを好きになっていくと言えます。味覚はだんだんと変化していくのです。
とくに「渋味」や「苦味」、そして「酸味」は、大人になるにつれだんだんと好きになっていくものです。子どものころを思い出してください。渋いお茶や苦いレバー、酢の物が嫌いではありませんでしたか?これは本能的に理由があって、渋味や苦味は「毒の味」で酸味は「腐ったものの味」だからなんですね。身体が本能的に受け付けないわけです。ただし、人間は「毒の味」や「腐ったものの味」を食べ続けることで、だんだんと舌がマヒしていきます。その結果、味として認識できるようになる。「毒ではない」を経て、最終的には「おいしい」と認識できるようになっちゃうわけです。
つまり、初心者がフレッシュでジューシーな大味のワインをおいしいと感じ、ワインに親しんだ上級者ほど渋味や苦みを含んだ複雑な味を好きになっていくのは、自然なことなんですね。年齢を重ねたり舌がマヒしていくほど、複雑未や熟成を楽しめるようになる・・というとちょっと切ないけれど、だからこそワインは大人の楽しみと言えるのかもしれません。

山口 直樹 (やまぐち なおき)

Naoki Yamaguti

ソムリエ、酒匠、バーテンダー

1981年11月東京生まれ。高級フレンチレストランスタッフ、一流店のバーテンダーなどの経験を経て、当初は「ワインソムリエ」有資格者として活躍。
日本酒にも精通し、世界に300名ほどの「酒匠(さかしょう)」の資格を取得。
「日本酒学講師」などの肩書で各種メディアに登場し、日本酒のスペシャリストとして活躍中。

  • 著書紹介

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  • 店舗紹介

    和食日和おさけと

    2018年日本橋に開業以来、御茶ノ水、神保町、日本橋室町、神楽坂に出店。常時50種以上の日本酒と職人が調理する肩ひじ張らない本格和食で、粋な大人たる日本酒ラバーの集まるお店として知る人ぞ知る人気を集める。2021年5月には日本橋駅直結のICCHO日本橋内に新店舗が開店予定です。