兄弟姉妹への出産祝いは、現金がおすすめです。
何かとお金がかかる産後の心強い支えになるでしょう。
こちらでは、出産祝いとはそもそもどのようなお祝いなのか、という基本的なことがらから、贈るのに適したタイミング、贈る際に気をつけたいことなどをまとめました。
そもそも
出産祝いとは
出産祝いには、3つの意味があります。
1つめは、赤ちゃんが無事に誕生したことをお祝いするという意味、2つめは赤ちゃんが誕生して、その子と、お父さん、お母さんという新しい家族のかたちになったことを祝福するという意味、そして3つめが無事に出産して、ママとなった妊婦さんに「おつかれさま」というねぎらいの気持ちをあらわすという意味です。
出産祝いは、赤ちゃんの生後7日〜1ヶ月頃までを目安に贈るのがふさわしいとされています。赤ちゃんが誕生してから7日目は、名前をお披露目する「お七夜」であり、生後1ヶ月頃には健やかな成長を祈る「お宮参り」の時期です。
このお七夜からお宮参りまでの間に出産祝いを贈るのが、ベストタイミングと言えるでしょう。
なお、出産がどれだけ順調であっても、生後5〜7日間は母子ともに入院しているのが一般的です。このタイミングで出産祝いを贈ると、却って迷惑になってしまうこともあるので、配慮しましょう。
兄弟姉妹への出産祝いは
現金・プレゼントのどちらがよい?
兄弟姉妹への出産祝いは、「現金」がおすすめです。
実際に、現金を贈ることを選んだ方は非常に多く、「本当にありがたい」という感謝とともに受け取ってもらえることが圧倒的に多いようです。
そもそも、出産は初めてであっても第二子、第三子であってもベビー用品をそろえたり、おむつなどの消耗品をストックしたり、何かとお金がかかります。
出産に備えて準備をしていたつもりでも、「余裕がないな」と感じてしまうことがあるでしょう。
とはいえ、どれだけ親しい間柄であっても、友人や会社の同僚、親戚から出産祝いでお金をいただくケースは少なく、ベビー用品やママ用のギフトなどをお祝いとしていただくのが一般的です。
そうした背景を考えると、家族としてより近しい間柄である両親や兄弟姉妹は、現金を贈るのが良いでしょう。
とはいえ、「現金だけだと冷たい感じがする」、「ギフトを自分で選びたい」と思う方もいるでしょう。
その場合は、現金とちょっとしたプレゼントをセットにして渡すのはいかがでしょうか?
現金で「応援しているよ」という気持ちをあらわしつつ、ギフトで「おめでとう」、「がんばったね」という気持ちをプラスすることができれば、幸せな気持ちになれるはずです。
兄弟姉妹への
出産祝いの相場
兄弟の妻、すなわち義理の姉妹が出産した場合と、姉妹が出産した場合とでは少しお祝いの相場が異なります。兄(姉)から弟(妹)へ贈るのか、その反対かによっても相場は若干変わってきます。
迷う場合は、関係性や年齢によって金額を決めると良いでしょう。
ケース:姉妹が出産した場合における相場
姉妹が出産した場合は、5,000〜10,000円程度が相場になっています。
しかし、実の姉妹は関係性が近いので相場よりも高めのお祝いを渡すケースも少なくないようです。
例えば、既婚の姉が出産した実の妹に対して出産祝いを贈るケースなどは、20,000〜30,000円のお祝いを贈る場合もあります。
さらに兄から妹へ贈る場合でも、年がある程度離れていたり兄が既婚だったりした場合は、相場よりも若干高い金額になります。
ケース:兄弟の妻が出産した場合における相場
兄弟の妻が出産した場合は、姉妹が出産した時と同じ5,000〜10,000円程度が一応の相場と言われています。
しかし、すでに結婚している兄や姉の立場から出産祝いを贈る場合には、30,000円程度の出産祝いを贈ることも珍しくありません。
普段から交流があったり、義理とはいえ関係性が近いと思われる兄弟の妻に対しては、相場よりも少し多めに出産祝いを贈るのが良いでしょう。
相場はあくまで目安としてとらえてください。
ケース:贈る側が20代の場合における相場
贈る側が、20代で独身の場合、相場は5,000円程度とされています。
まだ経済力が高いとはいえない20代の方が出産祝いを贈る場合は、現金にこだわらずに赤ちゃんや産後の女性を労るママへのプレゼント、ギフト券などをセレクトするのもおすすめです。
20代で既婚の場合は、10,000円が相場で、上限は30,000円程度となっています。
金銭的に余裕がある人ばかりではない20代のうちは、無理せず、心からお祝いができる金額にしましょう。
ケース:贈る側が30代の場合における相場
贈る側が、30代で独身の場合、相場は10,000円程度とされています。
また、既婚の場合は10,000〜30,000円程度となっています。
一般的に、30代は社会的な立場が確立され、しっかりした経済基盤をもち始める年齢です。
既婚の場合は、兄弟姉妹の交流だけでなく、「家庭」ごと交流する機会も増えていくでしょう。先に出産祝いをもらっている場合は、その時の金額を参考にしながら出産祝いの金額を決めると安心です。
ケース:贈る側が40代の場合における相場
40代の場合、贈る側が独身であっても既婚であっても10,000円が下限、相場は10,000〜30,000円となります。
40代は、20〜30代よりも経済的な基盤がしっかりとできていて、家族や親族同士の付き合いも増えている世代です。そのため、兄弟姉妹との関係性だけでなく家庭や親族としてのマナーや節度をもった金額を出産祝いとして贈るのが良いでしょう。
先に出産祝いをもらっている場合は、その時の金額をベースに出産祝いを決めるのがおすすめです。
関連記事:出産祝いの金額の相場はどのくらい?予算別・関係性別におすすめの贈り物を紹介
兄弟姉妹へ出産祝いを
贈るタイミング
先ほど、出産祝いは生後7日後〜1ヶ月頃までを目安に贈ると良いと紹介しました。
兄弟姉妹という近しい間柄なら、出産直後でもよいのでは?と思われる方もいるかもしれません。
しかし、出産直後は母子ともに体を休めるべき重要な時であり、家族も公的な手続きをしたり、退院の手はずを整えたりとやるべきことがたくさんあります。
「先ほど無事に生まれました」と出産直後に連絡をもらったとしても、出産祝いは期間にゆとりをもって生後7日後〜1ヶ月頃の間に贈るようにしましょう。
兄弟姉妹へ出産祝いを
贈る際の注意点
出産祝いは、贈る際に注意しなければならないポイントがあります。
兄弟姉妹へ出産祝いを贈る時に気をつけておくべき点を、5つ紹介します。
親しき仲にも礼儀ありと言いますが、母子の健康を第一に労りとねぎらいの気持ちを忘れずに祝福するようにしましょう。
注意点:不吉な数字は避ける
「4」と「9」はそれぞれ読み方から、「死」や「苦」を連想させる不吉な数字とされています。
4,000円、9,000円など不吉な数字が含まれる金額をお祝いにしないようにしましょう。
複数の兄弟姉妹が合同でお祝いする時は、合計金額がこの数字にならないよう、特に注意してください。
また、お祝いに手紙やメッセージカードを添える場合も、これらの不吉な数字やネガティブなイメージが連想される言葉は使わないようにします。
注意点:双子、三つ子の場合はお祝いも人数分贈る
双子や三つ子が誕生した場合、お祝いは人数分贈るのがマナーです。
例えば、1人のお祝いを10,000円で考えていた場合は20,000円(双子)、30,000円(三つ子)となります。
この場合も、「死」や「苦」を連想させる4や9が合計額にならないよう、注意が必要です。
兄弟姉妹であれば、双子や三つ子の可能性であることは事前に知らされているかもしれませんが、急に知らされた場合にもマナーを知っていればあわてずに対処できるので安心ですね。
注意点:2人目、3人目も初産と
同額のお祝いを贈る
すでに第一子が誕生している家庭に、2人目、3人目が産まれた場合も、第一子と同額をお祝いとして贈るのがマナーです。
第一子の誕生も、2人目、3人目の誕生も同じように喜ばしいこととしてお祝いする気持ちをあらわすのが大切です。
第一子と、それ以外の子どもの出産を区別して金額に差をつけることは、失礼な行動なので絶対にしないようにしましょう。
いくら贈ったか忘れてしまうと、意図せずマナー違反をしてしまう可能性もあります。
そうならないよう、兄弟姉妹に贈る出産祝いは金額をメモしておくと安心です。
注意点:熨斗に正しい名前を書く
熨斗紙には、贈り主である自分の名前を書きます。生まれた子どもの名前を書くことはないので、うっかり記載してしまわないようにしましょう。
熨斗紙の上部には、御出産御祝(ご出産お祝い)、「出産おめでとう」などと書き、水引をはさんだ下部に贈り主である自分の名前を書きます。
兄弟姉妹が連名で贈る場合は、全員の名前を同じ文字サイズで書きましょう。
なお4人以上の連名になる時は、代表者のみ記載し「外一同」と書き添えます。
注意点:母子ともに健康であると
確認してから贈る
出産は母子ともに命がけの行為であり、産後も体が回復するまでに時間がかかることがあります。
万が一のことが起こった時、よく確認せずに出産祝いを贈ってしまうと、贈り主も受け取った方も、互いにいたたまれない思いをしてしまいます。
そうならないよう、母体が充分に回復して、母子ともに健康であることを確認してから出産祝いを贈るようにしましょう。
兄弟の妻が出産した場合は、兄弟に様子を聞いてから贈るのがおすすめです。
姉妹が出産した場合は、その夫あるいは自分の両親に確認を取るのもよいでしょう。
兄弟姉妹への
出産祝いでおすすめの商品
兄弟姉妹への出産祝いは「現金」がおすすめですが、現金に添えるプレゼントとしては次のようなアイテムがおすすめです。
祝福の気持ちをあらわせる素敵なギフトで、新しい命を迎えた兄弟姉妹をお祝いしてあげてください。
兄弟姉妹への出産祝いで
おすすめの商品
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まとめ
兄弟姉妹への出産祝いは、一般的な贈るタイミングと同様に、生後1ヶ月頃までに贈るとよいでしょう。早いと母体の回復が万全ではなく、忙しい兄弟姉妹に負担を強いることになりかねません。
贈って喜ばれるのは圧倒的に現金ですが、プレゼントを添えてお祝いの気持ちをあらわすのもおすすめです。手紙やカードを添えるのもよいかもしれません。
相場は5,000〜20,000円ですが、兄弟の年齢や関係性をふまえて、無理のない範囲で贈るようにしましょう。
更新日:
2024年7月31日